
クレジットカードは同じものをずっと使うのではなく、数年に1回カードが新しいものに更新されます。
普段は特に意識しないものですが、カードには有効期限があるのでどんなカードでも更新は必須です。
初めてカードの更新を経験する場合は、何かしなければならないことがあるのかと戸惑うこともあるかもしれません。
そこで今回は更新はいつなのか?更新時に必要な手続きはあるのか?…などなど、クレジットカードの更新についてご紹介します!
Contents
クレジットカードの更新について5つの段階で解説!
段階 ↓リンクにタッチで解説へ | 説明 |
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①どうして更新が必要? | 有効期限が設定されて更新が必要な理由について解説します。 |
②有効期限の確認方法&更新カードが届く時期 | クレジットカードの有効期限がいつまでなのかを確認する方法、更新カードがいつ届くのかをご紹介します。 |
③カードの更新で変わるもの・変わらないもの | カードが更新されて変化する部分・変化しない部分をご紹介します。 |
④更新カードが届いたらすること | 更新カードが届いたら継続して使う上で必要な手続きなどがあるので解説します。 |
⑤更新時の注意点 | カード更新の際には注意しなければならないことがあるので、その点を解説します。 |
今回この記事では、クレジットカードの更新について上にあげた5つの段階でご紹介します。
順番に読んでいくとカードの更新の詳細が分かるようになっているので、見ていきましょう!
また上の表のリンクはタッチするとそれぞれの解説までジャンプするので、そちらも活用してもらえれば幸いです。
①クレジットカードはどうして有効期限がある?自動更新される理由とは
クレジットカードはほぼ全てのカードに「有効期限」が設定されていて、有効期限が来たら自動更新されます。
有効期限が切れた時点で古いカードは決済などに使えなくなってしまうのですが、そもそもどうして有効期限が設定され、更新が必要なのでしょうか?
更新が必要な理由としては、
- クレジットカードそのものの劣化対策
- セキュリティ技術の更新
の2つがあります。
クレジットカードそのものの劣化対策…磁気・ICチップの劣化やカードの反りなどの修正

クレジットカードは使っていくと表面にキズがついて、決済に読み取る必要がある磁気・ICチップのところが劣化してしまいます。
劣化すると当然クレジットカードの使用に影響するので、ちゃんと使えるように一定のサイクルで更新しているということですね。
またカードを財布などに入れているとどんどん反り返ってきたりもするので、カードの更新で真っ直ぐに修正するのも兼ねています。
セキュリティ技術の更新…不正利用を防ぐために防犯対策を入れ替える
同じクレジットカードを使用していると、セキュリティ技術はカード発行時のままなので不正利用に狙われるリスクが高まります。
一定期間ごとにカードを更新してセキュリティ技術を新しいものに入れ替えていくことで、犯罪に使われないように予防するということですね。
②いつ届く?更新クレジットカードが届く時期・有効期限を確認する方法・
クレジットカードの更新は基本的に自動で行われるため、更新するための手続きというのはユーザー側は特にありません。
更新クレジットカードがいつ届くのかはカード会社ごとに違いますが、古いカードの有効期限の1ヶ月前くらいに届くことが多いです。
更新カードが届いたらその時点からもう使えるようになっているので、古いカードを有効期限ギリギリまで使う必要はありません!
また有効期限の確認方法については、カードの表側を見ればいつまで使えるのかがわかります。

例として手持ちの楽天カードで有効期限を確認してみることにしました。
中央下あたりに「有効期限」と明記されているので分かりやすいですね。有効期限の表記の仕方は、
が一般的なので、上の例では2022年の12月末までが有効期限ということになります!

楽天カード以外のクレジットカードでも、おおむね有効期限の表記されている場所は中央下あたりです。
カードによっては「有効期限」という表記はない場合もありますが、基本的に「〇〇(月)/〇〇(西暦の下2桁)」と書いてある位置を確認すればOK!
③クレジットカードの更新で有効期限・セキュリティコードが変わる…カード番号・引き落とし口座はそのまま
クレジットカードが更新されると、カードの有効期限が伸び、防犯用のセキュリティコードが新しくなります。
有効期限の記載位置は先ほども触れましたが、セキュリティコードは、
- 一般的なクレジットカード…カード裏の署名欄の右側で3桁
- アメリカンエキスプレス…カード表側の右側で4桁
とこのようになっており、画像で表すと以下の位置が多いです。
逆に有効期限・セキュリティコード以外は特に変わりません。
カード番号・引き落とし口座など使う上での基本的な部分はそのままなので、カードの使用感自体は変化なしです。
④届いたらすぐに!クレジットカードの更新時にやること&手続きなど!
更新カードが届いたら、使う前にまずやるべきことがあります。
上の3つあげたので、順番に見ていきましょう!
公共料金の引き落とし申し込みなどを再手続きする
手続きの内容 | 代表的なサービス | |
---|---|---|
公共料金 | 更新カードで引き落としの再申し込みが必要 |
|
定期購入・定期サービス | すぐに有効期限・セキュリティコードを更新する |
|
通販 | 次回の買い物時までに有効期限・セキュリティコードを更新する |
|
更新カードが届いたら、引き落とし設定しているサービスに対して手続きをしましょう。
手続きをしないと旧カードの情報のままなので、有効期限が来てしまうと引き落としができなくなってしまいますからね。
特に電気・ガス・水道・国民年金などの公共料金をクレカ引き落としにしている場合は、更新カードで引き落としの再手続きが必要なものが多いです。
Amazonプライム・ネットフリックスなどの定期購入サービスは、登録してあるクレカの有効期限・セキュリティコードを新しいものに変更するだけでOK!
通販に関しては買い物をしない限りそもそも決済が発生しないので、次回買い物をするときに変更するのもアリ。
更新クレジットカードの裏面に名前を書く

クレジットカードの裏面に自分の名前を署名するのも忘れないようにしましょう。
クレジットカードが不正利用された場合、きちんと名前が入っていれば補償の対象になりますが、書いていない場合は補償されません。
署名はひらがな・カタカナ・イニシャル・漢字など自分のカードだと分かれば表記は何でもOKです。
古いクレジットカードをハサミで切って捨てる
更新カードは届いた時点からもう使えるので、更新前の古いカードはハサミで切って処分しましょう。
クレジットカードには名前・カード番号など大切な個人情報があるため、できるだけ細かく切るのがおすすめです。
最終的にはゴミとして捨てることになりますが、捨てる際は各自治体のゴミ出しのルールに従ってください。
⑤クレジットカード更新時に関わる3つの注意点!
クレジットカードの更新に際して、注意しておかなければいけないことがあります。
上に3つあげたので、順番に見ていきましょう!
クレジットカードの利用状況が悪いと審査落ちで更新されない場合がある
クレジットカードは基本的に自動更新ですが、無条件で更新されるわけではありません!
実は更新時に、カード申し込みと同じく今後もちゃんと使ってくれる人かどうかを審査しています。
そのため、カードの利用状況が悪い場合などは審査落ちする可能性も…。
- カードの支払いが何度も遅れた
- 他社カードで大きな借金を作っていた
- カード会社とトラブルを起こした
などなど、「支払い能力が疑問視される使い方」をしている場合は、高確率で審査落ちして強制解約になります。
クレジットカードが更新されなくなったとしても、それまで使った分の支払いはしっかりしなければいけません。
住所などの個人情報が古いと更新カードが受け取れない
基本的に更新カードは郵送で送られてきますが、もし引っ越したのに住所変更の手続きをしていなければ更新カードは届きません。
仮に郵便局に転送届を出していても、カード会社はセキュリティの観点から「転送不要」扱いで更新カードを送ります。
そのためしっかり住所変更をしておかないと、更新カードが受け取れないという事態になりかねません。!
クレジットカードを扱う際、私達ユーザーの義務として
- 住んでいる住所
- 連絡がつく電話番号
を常に最新にしておく必要があるため、更新カードが受け取れずカード会社に戻ってしまうとカードの管理がちゃんとできていないという印象を与える可能性があります。
クレジットカードの更新が近づいてきたら、住所と連絡先が最新のものになっているかどうかを確認するといいでしょう。
クレカ紐付けの電子マネーは移行できないものがある…古いカードで使い切っておく
クレカ紐付けの電子マネーの中には、更新カードへの残高移行ができないものがあります。
例をあげると、楽天カードは楽天Edy紐付けのものがありますが、残高は更新カードに移行できません。
そのためもし旧カードで電子マネーを利用している場合は、カードを破棄する前に残高を使い切っておくといいでしょう。
クレジットカードの更新に関するQ&A
クレジットカードは何年ごとに更新されますか?
無職になったらクレジットカードは更新されないんですか?
毎月の支払いをキチンと続けている場合は問題なく更新される場合が多いです(職業より支払い能力を重視するため)。
支払いが困難になり任意整理した場合、クレジットカードは更新されますか?
クレジットカードの更新についてのまとめ!
- クレジットカードの更新は基本的に自動で行われる
- 旧カードの有効期限の1ヶ月前くらいに更新カードが届くことが多い
- 更新になってもカード番号・引き落とし口座などはそのまま
- 更新カードが届いたらきちんと使えるように準備を整える必要アリ
- カードの利用状況が悪いと審査落ちで更新されない可能性がある
今回はクレジットカードの更新についてご紹介しました。
クレジットカードはカード自体の劣化・セキュリティ強化といった目的で3年~5年に1回のペースで更新されます。
更新時に有効期限・セキュリティコードが変わるので、公共料金・定額サービスなど引き落とし設定している場合は有効期限・セキュリティコードを新しいものにしましょう。
またクレジットカードは基本的に自動更新ですが、実は更新の際に審査をしています。
もし支払い遅れを連発した・借金が膨らんだなど支払い能力が疑われるとカードが更新されず強制解約になる可能性もあるので、常識的なカード利用をしなければいけません。