生活保護中にクレジットカードは作れる?使用や審査の注意点を解説!

病気・ケガなどやむを得ない事情で働けない、など日常生活が困難な場合に自治体から生活費を支給されるのが「生活保護」です。

生活保護を受給していると当然お金に困っているわけですが、クレジットカードは作ったり使ったりできるのでしょうか?

クレジットカードは、一般的に支払い能力があるとカード会社に認められた人が使うことができるものですからね。

今回は生活保護中のクレジットカード事情についてご紹介します!

Contents

生活保護中のクレジットカード事情について5つの段階で解説!

段階
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解説
①そもそも作れる? 生活保護を受給中にクレジットカードが作れるのかどうかを解説します。
②法律的には違法なの? 生活保護の受給中にクレジットカードを使うことは違法なのかどうかを解説します。
③すでに持っているクレカは解約? 生活保護の受給前に作ってあったクレカは解約しなければならないのかどうかを解説します。
④生活保護中にクレカを作る注意点 生活保護の受給中にクレジットカードを作る場合に注意するべきポイントについて解説します。
⑤クレカの代用になるものはある? クレジットカード代わりに使える4種類のものを解説します。

今回は生活保護の受給中におけるクレジットカード事情について上の6つの段階で解説します!

現代では生活保護を受給していてもクレジットカードを使いたい場面はありますよね。

順番に読んでいくことで生活保護におけるクレジットカード事情が分かるようになっています。

また上の表内のリンクをタッチするとその解説の部分までジャンプできるので、必要に応じて活用してください!

①そもそも生活保護を受給していてクレジットカードは作れる?…作れるが現実的に難しい

まずそもそも生活保護を受給中にクレジットカードが作れるかどうかと言えば、完全に無理というわけではありません。

ですが、現実的には相当難しいと思っておいたほうがいいでしょう。

その理由としては、

  • 生活保護を受給するだけの経済状況
  • クレジットカードによる審査

がネックになってしまうからです。

この辺りをもう少し詳しく解説していきますね!

生活保護を受給するような経済状況ではカード会社の審査にまず通らない…

生活保護を受給する条件
資産がない
(資産の活用)
預貯金・生活に活用されていない土地・家屋など生活費に替えられるものがない
能力がない
(能力の活用)
労働することができない(病気・ケガなど)
別の制度が使えない
(あらゆるものの活用)
年金・手当・保険など別の手段で生活費をまかなうことができない
頼れる人がいない
(扶養義務者の扶養)
親族などから援助を受けるアテがない

まず生活保護を受けるためには、上のような4つの条件を満たさなければいけません。

必要最低限の生活費にも困っていて、何も頼るものがない場合にのみ活用できる制度です。

逆にクレジットカードを作成する場合、必須となるのが「安定した収入」つまり支払い能力ですね。

クレジットカード会社は、カードを利用した分はちゃんと後から回収する必要があるので、カード申し込み時に必ず支払い能力があるのかを審査をします

生活保護を受けるほどの経済状況では当然支払い能力は疑問視されてしまうため、現実的に生活保護中にクレジットカードを作るのは難しいんです…。

生活保護を受給中にクレジットカードを作れるのは、収入がある場合のみ

生活保護を受給中にクレジットカードが作れるとすれば、収入がある人であれば作れるかもしれません

生活保護を受給する場合、

  • 無職など完全に収入がなく、生活保護費が満額支給される場合
  • 収入自体はあるが、生活費に満たないので足りない差額を支給される場合(パート・アルバイトなど)

の2パターンがあり、収入はあるけど生活保護を受けているというケースがあります。

例えば生活費が月12万円必要だけど、病気などの都合で月10万円しか収入がない場合、

必要生活費12万円-月収10万円=足りない2万円を生活保護として支給

とこのような人であれば収入自体はあるのでカード会社の審査に通過できる可能性は少なからずありますね。

もちろん完全に無職であれば審査に通る可能性はゼロです。

kitamura
kitamura
カード会社は借金・分割払いなどの取引が記録される信用情報機関というところで借金・支払い遅れなどがないか審査します。

しかし実は生活保護を受給しているかどうかはカード会社が確認できない情報なので、生活保護自体が審査落ちの原因にはなりません。

②生活保護中にクレジットカードを作成・使用することは違法?バレるとペナルティはある?

生活保護を受給していてクレジットカードを作ったり使ったりすることは、結論から言ってしまうと違法ではありません。

生活保護中にクレジットカードを持つこと自体を禁止するような法律はありませんからね。

ただし、クレカの作成・使用をする場合は生活保護を支給している福祉事務所へ相談することが必須です!

福祉事務所に無断でクレジットカードを作成・使用したことがバレた場合、以下のようなペナルティを受ける可能性があるので注意しましょう。

無断でクレカを作成すると生活保護の不正受給と判定される恐れがある

福祉事務所に無断でクレジットカードを作ると、生活保護を不正受給したとして逮捕されるかもしれません。

なぜかというと、クレジットカードを作れるということは収入が増えた・改善したことを意味するから。

生活保護を受給中しているときに収入に変化があった場合は、生活保護法の以下の通り報告義務があります。

第六十一条(届出の義務)
被保護者は、収入、支出その他生計の状況について変動があつたとき、又は居住地若しくは世帯の構成に異動があつたときは、すみやかに、保護の実施機関又は福祉事務所長にその旨を届け出なければならない。

クレジットカードが作れるほどに経済状況が改善した場合、生活保護がなくても生活できる可能性もあります。

そのため収入が改善したことを福祉事務所に報告をせずにクレジットカードを作ると、不正受給を疑われることになりかねません。

また不正受給と認定された場合、生活保護法の以下の部分の通り返還義務もあります。

第六十三条(費用返還義務)
被保護者が、急迫の場合等において資力があるにもかかわらず、保護を受けたときは、保護に要する費用を支弁した都道府県又は市町村に対して、すみやかに、その受けた保護金品に相当する金額の範囲内において保護の実施機関の定める額を返還しなければならない

なので無断でクレジットカードを作ったのがバレると、かなり重いペナルティがあると考えたほうがいいでしょう。

無断でクレカを使用すると生活保護費が減額される・打ち切りになる恐れがある

福祉事務所に無断でクレジットカードを使用すると、収入があったとして生活保護費を減額されるかもしれません。

クレジットカードを使うということは、一時的な借金をすることを意味します。

そして実は生活保護を受給中にした借金は収入として判定されるため、収入があった分の生活保護費は減らされるということですね。

ただ仕事で必要・水道光熱費の支払いに必要など、福祉事務所に事前に相談すればクレカの使用を認めてくれるケースが多いです。

また生活保護を受給する場合、生活保護法の以下の部分にあるように節約の義務があります。

第六十条(生活上の義務)
被保護者は、常に、能力に応じて勤労に励み、自ら、健康の保持及び増進に努め、収入、支出その他生計の状況を適切に把握するとともに支出の節約を図り、その他生活の維持及び向上に努めなければならない。

そのため自分が支払える以上のものを買う、利息などで支払いを増やす恐れがある分割払いはできません!

ぜいたく品を買うなど不適切なお金の使い方をすると、最悪の場合は生活保護の打ち切りもありえます。

③生活保護の受給前に作っていたクレジットカードは解約が必須?

生活保護の受給中にクレカを作るにはかなりの制限があることはご紹介しましたが、受給前に持っていたクレカは解約の必要があるのでしょうか?

絶対ではありませんが、現状では解約を求められる場合が多いようです。

なぜかというと、クレジットカードは一時的に借金をして使うものですが、生活保護費は借金の返済に使うことができないため。

生活保護を受ける以上は借金を増やすような生活はご法度なので、解約になるのも致し方ないといったところですね。

中には解約を求められないケースもあり、

  • 後から収入が入り生活保護から抜け出すアテがあり、短期間だけ生活保護を受給する場合
  • 仕事などの関係でどうしてもクレジットカードが必要な場合

とこのようなケースではぜいたく品を買うなどの無駄使いをしなければカードを残せるかもしれません。

ただしカードが残せるかどうかは自治体によって対応が全然違います。

福祉事務所の担当者にクレジットカードのことを正直に相談して、信頼してもらえるようにするのが大切です。

④生活保護の受給中にクレジットカードを作成・利用する際に気をつけるべき4つの注意点!

ここでは生活保護の受給中にクレジットカードを作成・利用する際に気をつけたいことをご紹介します。

上に4つの注意点をあげましたが、少しでもカード会社の審査にしやすくする、トラブルなくカードを利用するのに大切な部分です。

順番に見ていきましょう!

クレジットカードの作成を福祉事務所に相談する

まず大切なのは、福祉事務所の担当者にクレジットカードを作ることを相談することです。

上のほうでも触れましたが、無断でクレジットカードを作成・使用することは基本的にご法度!

また相談する際には、

  • 仕事でETC割引を受けるために必要
  • 携帯料金をクレカで支払って割引を受けたい

などなど、生活上の必要性や節約につながる使い方でクレジットカードを使いたい理由も説明できると理解してもらいやすいでしょう。

利用限度額を最小にして申し込む

生活保護を受給していてクレジットカードに申し込む場合、希望する利用限度額を一番少ない額にしましょう!

利用限度額を高くすればするほど、審査の際に求められる年収の高さなどが上がってしまいます。

多くのカードで利用限度額の最小は10万円なので、10万円にして申し込むのが無難ですね。

審査に通りやすいクレジットカードを選ぶ

生活保護を受給中にクレカを作るなら、審査に通りやすいクレジットカードを選ぶといいでしょう。

クレジットカード会社・カードのグレード(ゴールドカードなど)で審査基準が全く違います。

以下の記事で審査が甘めのクレジットカードをご紹介しているので、参考にしてみてくださいね!

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クレジットカードの利用は必要最低限・一括払いのみにする

上のほうでも触れましたが、生活保護を受給する場合はお金の節約が生活保護法で求められます。

そのためクレジットカードを作成した後も、カードの利用は必要最低限にしましょう。

福祉事務所の担当者に事前に相談した用途以外にカードを使って支払いをしないのが無難です。

また利息によって借金を増やすことは厳禁なので、

  • 分割払い
  • リボ払い
  • キャッシング

は絶対に利用せず、一括払いのみで支払いをしましょう!

kitamura
kitamura
もしどうしても相談した用途以外で必要な買い物などある場合は、無断で購入せずに福祉事務所の担当者に相談したほうがいいでしょう。

⑤生活保護の受給中でも簡単に作れるクレジットカードの代用3つの選択肢!

クレジットカード代用3つの選択肢 ↓タッチで解説へ
  1. ライフカードDP(デボジット型)
  2. デビットカード
  3. プリペイドカード

生活保護の受給をすると、経済状況からクレジットカードを新たに作るのは難度が高いというのを上のほうでお話しました。

パート・アルバイトなど収入があればカードを作れる可能性もありますが、審査落ちしてしまうことも考えられます。

また生活保護を受ける場合は援助してくれる家族がいないということですから、家族に家族カードを発行してもらうという選択肢も取れません…。

なのでもしカードの審査に落ちた場合でも、クレジットカードの代用として使える3つの選択肢があるのでご紹介します。

それでは順番に見ていきましょう!

【ライフカードDP(デボジット型)】保証金を預けるため審査が激甘

ライフカードDP
国際ブランド MasterCard
年会費 5,000円
保証金 100,000円
限度額 100,000円
(保証金と同じ額が限度額になる)
基本還元率 0.5%
還元ポイント LIFEサンクスポイント
申込資格 日本国内に住む20歳以上で電話連絡が可能な人

審査が甘めのクレジットカードでも審査落ちした場合、クレジットカードにこだわるならデポジット型カードがほぼ唯一の選択肢になります。

ライフカードDPは審査はありますが、審査が甘いことをアピールしているため、状況次第で作れるかもしれません。

デポジット型というのは、入会と同時に保証金を預けて、その保証金を限度額にすると言う方式です。

ライフカードDPの場合は10万円の保証金を預けて10万円が限度額になるので、カード会社からすれば支払いが遅れても保証金から利用額を回収できます

お金が返ってこないというリスクはほぼないので、審査が普通のクレジットカードよりも甘いということですね!

年会費5,000円掛かる点は一般カードとしては高いですが検討の余地はアリです。

kitamura
kitamura
ただし最初に保証金が必要なことから、まとまったお金を用意した場合は収入を疑われるかもしれません。

心配な場合は事前に申し込むことを福祉事務所に相談するか、このあとご紹介するデビットカード・プリペイドカードを選択しましょう。


ライフカードDPの公式HPを見る

【デビットカード】利用額を即引き落としなので無審査で作れる

カード名 年会費 ポイント還元率
楽天銀行デビットカード

>申し込みする<

無料 1%
リクルートポイント付きVisaデビットカード

>申し込みする<

無料 0.6~1.5%
三菱UFJデビットカード

>申し込みする<

  • 1年目:無料
  • 2年目以降:1,000円(条件付きで無料)
0.2%
(自動的にキャッシュバック)

もしクレジットカードが作れない場合でも、似たような使い方ができるデビットカードなら作ることができます!

デビットカードは支払いに使うと紐付けされた引き落とし口座から即時利用額が引き落としされる方式。

もし口座の残高が足りなかった場合は決済に利用できないだけで、支払い遅延などが発生することはありません。

つまり利用額を回収できないということが絶対にないため、カード発行元は利用者の経済状況に関係なく無審査で発行してくれます。

また即時引き落としなので借金扱いにもならず、クレジットカードと違い収入認定される可能性がほぼないのも大きなメリット!

上におすすめのデビットカードをあげましたが、クレジットカードと同じようにポイント還元もあるカードが多いので、どうしても必要な場合は作ってみるといいでしょう。

【プリペイドカード】事前チャージ式なので無審査で作れる

カード名 年会費 ポイント還元率 最大チャージ額
V-プリカ

>公式HPを見る<

無料 10万円
ソフトバンクカード

>公式HPを見る<

無料 0.5%
(Tポイント)
100万円
ANA JCBプリペイドカード

>公式HPを見る<

無料 0.5%
(ANAマイル)
30万円

プリペイドカードも、デビットカードと同じようにクレジットカード代わりに使うことができます。

プリペイドカードは事前チャージ式で、チャージした金額までしか決済ができません。

なので利用額を後から回収できないということは絶対にないため、カード会社は生活保護になるような経済状況でも無審査で発行してくれます!

上におすすめプリペイドカードをあげましたが、ポイント還元があるカードもあるので必要なら作ってみるといいでしょう。

※プリペイドカードについては以下の記事でもご紹介しています。

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生活保護とクレジットカードに関するQ&A

生活保護の受給中にクレジットカードの更新時期が来た場合、更新されますか?

カード会社からは生活保護を受給中しているかどうかはわからないので、利用状況に問題がなければ更新される可能性は高いです。

ただ生活保護の受給前の収入状況で作ったカードなどは、更新時の審査で支払い能力が不十分と判断されたら更新されません。

生活保護の受給中にクレジットカードの利用で得たポイントは、収入にあたりますか?

各自治体の判断による部分が大きいですが、現金化しない使い方(割引・商品に交換など)は収入とされないケースが多いようです。

ポイントのキャッシュバックなどは収入とされる可能性があるので、割引などでポイントを使い切るのがおすすめです。

生活保護中のクレジットカード事情まとめ!

この記事のまとめ
  • 生活保護を受給中にクレカを作るのは経済状況からカード会社の審査に通りにくい
  • 福祉事務所に無断でクレカを作成・使用すると逮捕・減額・打ち切りなどの恐れがある
  • 生活保護の受給前に持っていたクレジットカードは解約を求められることが多い
  • 生活保護中にどうしてもクレカが必要な場合は、福祉事務所の担当者に必ず事前に相談する
  • クレジットカードが作れない場合、代用カードが利用できないか検討する

今回は生活保護にまつわるクレジットカード事情についてご紹介しました。

生活保護の受給中にクレジットカードが持てないわけではないですが、現実的にはカード会社の審査に通りにくいです。

また生活保護中に福祉事務所に無断でクレカを作成・使用してしまうと、生活保護の不正受給として処罰の対象になる恐れも…。

なのでどうしてもクレジットカードを使いたい場合は、福祉事務所の担当者に事前相談するのが必須です。

生活保護を受給するほどの経済状況では審査が甘いカードへの申し込みがおすすめですが、審査落ちした場合は代用カードも検討しましょう!


生活保護中のクレジットカード事情に関する解説をもう一度見る